二つの祖国を読んでみた。アメリカに住んでる今だからこそ

現在、アメリカ中西部で大学院生と日本語教師の二足のわらじ生活に奮闘中。

二つの祖国 第1巻 (新潮文庫 や 5-45)
山崎 豊子
新潮社
2009-09-14

最近読んですごく面白かった本。

(あらすじ)
アメリカに生まれ、アメリカ人として育てられた日系二世たち。しかし日米開戦は彼らに残酷極まりない問いを突きつけた。日本人として生きるのか、アメリカ人として生きるべきか?ロサンゼルスの邦字新聞『加州新報』の記者天羽賢治とその家族の運命を通し、戦争の嵐によって身を二つに切り裂かれながらも、愛と祖国を探し求めた日系人たちの悲劇を浮き彫りにする感動の大河巨編!(Amazonから抜粋)

フィクションとはいえ、

著者がものすごく詳細に取材をして書いたものらしく

ほとんどが歴史的事実らしい。

太平洋戦争のあの時代のことについて、

自分が知らなかったことが次々と明らかになって、

本当に衝撃を受けた。

アメリカで生まれ育った列記としたアメリカ人なのに、

日系人だというだけで

劣悪な環境の収容所暮らしを強要されていたこと。

日本がアメリカからどんな風に追い込まれて行って

戦争という道を選んだのか。

真珠湾攻撃が事前通告なしの攻撃となってしまった背景。

日系二世が語学兵として活躍していたこと。

戦場で投降を呼びかけるために

日本語、英語それぞれのビラが撒かれていたこと。

そしてそれは郷愁をさそうような内容だったこと。

戦後、いわゆる戦犯たちがどのように裁かれていったのか。

たった70年前のアメリカ

いま私が住んでいるこのアメリカと祖国の日本の間に

起こった出来事だというのがなんだか信じられない。

祖国とは、アイデンティティとは何か。

主人公の結末はあまりにも切なくて苦しくて重たくてつらい。

アメリカにいる時にこの本に出会うことができてよかった!

と心から思った本です。

ちょうど自分が生まれた頃に書かれた古い本だけど

これからも若い人たちに読み継がれて行って欲しい本です。

山崎豊子さんの本は他にもぜひ読みたい!

次は大地の子、かな。

大地の子(一)
山崎 豊子
文藝春秋
2012-09-20


 

コメント

タイトルとURLをコピーしました